いい人材を採用したい。職歴書を見ると、どの人もいいキャリアを持っているようにみえてしまう。みんな面接慣れしているのか、あるいはノウハウ本の成果か、当たり障りのない受け答えで、可もなく不可もなくといった印象が残り勝ちだ。採用に至るまでには、関係部門長や社長の面接で、それぞれの立場や経験からの印象や意見を聞き、最終的に判断をすることになる。自分がどうかな?と思っていても、関係者絶賛!!なんてこともあるし、自分は気に入っているが、関係者の反応イマイチなんてことも多い。
人材の採用は恋愛にも似ている。こちらが熱烈ラブコールを送っていると、他社に決まりました?という回答もあるし、こちらが見送り回答を用意していると、是非とも!という打診が還ってくる。

面接での様々な質疑によって、また、こちらへの質問によって、どれほどの気持ちなのかがなんとなくわかってくる。どんどん話して欲しいし、こちらの回答を引き出して欲しい。また、面接終了後、自分の言葉で印象を送ってくれるような人は、最終的には採用したくなるし、うまくやっていける関係を作れるのではないかと思う。(人材バンクとの約束でルール違反の場合もあるだろうが、それくらいの意気込みが欲しいな)

難しいのは友人や知り合いの紹介、あるいは友人そのものだったりする場合。本人の実力は勿論最重要点だが、情的に不採用にしにくいことが問題だ。情での採用は得てして陥り易いことでもあるが、最終的にはお互いに不幸だ。

かつて一緒に新規開拓営業をしたことがある友人から、転職の打診があった。大丈夫だよと答えたものの、迷っている。