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 表紙はあの福山雅治の撮影だというこの文庫。最近、ヒートアイランドが映画化され脚光浴びてる垣根涼介氏の一連の作品にブラジルが重要な要素となっていたので、行ったことのない身としては同じ湿気や空気感を持つと思われるキューバに反応して読み始めた、3日で完読。約530ページ。

 動乱のスペインの支配からアメリカの参入にゆれるキューバが舞台の”冒険小説”。銃を構えて危ないと思ったらバン!と躊躇ない。現代日本では考えられない舞台で、だましだまされ、愛し愛され、そして殺る。銃やアメリカの戦艦のウンチクが登場し、その道好きにはなまらない。オンナも強い。たちションしている兵士の後ろから山刀を持って近づき。。。たぶん殺してそのまま馬にヒモで引きずらせて処分したり。

それにしても、翻訳だからなのだろうか。翻訳とわからせようとしているように感じるほど翻訳っぽい箇所がたくさん。「。。。というわけで」なんていうつなぎ言葉がある冒険ロマン。違和感。どういうわけか、アクション活劇のシーンでも疾走感がないんですよ。理由はよくわからないけど。笑

アメリカ人同士は、騙し騙されでも殺しあわないところが、ちょっと差別?美化しているかな。読み終わってヤフオクに出したらあっというまに5人もウォッチリストに登録が。キューバ効果か福山効果か。