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Official-Director

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Adios Office

創業12年、自分が出向してから3年の会社が親会社に事業譲渡し、解散する。引っ越しが終わり、明日から明け渡しのための原状回復工事が始まる。

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がらんとした中に残されたソファ。

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もぬけのからになったオフィス。床がはがれむき出しているケーブルが荒れた様子を強調する。

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電話機の数だけ社員がいた。


船に住むといわれる精霊・妖怪。【クラバウターマン】
船が大事にされていれば、船の中の仕事を手伝ってくれる。
しかし、機嫌が悪いと、ドタバタと船内で騒ぎ立てるという。
名前も「脚をバタバタと踏みならす男」という意味を持っている。
ドイツのジュルト島に伝わる妖怪。

オフィスにも何かがいたと思う。
それは妖怪ではなく、夢見た思い。製品を誇る思い。迷う思い。
それらを引きはがす行為は、かさぶたをはがす気分にも似て。

最後に扉を閉めたとき、ドアが「シュ・・・」とため息のような音を出した。

クラバウターマン?
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引越し

オフィスでの業務最終日。

夕方になるとそれぞれが梱包を始めた。最初は黙々と。やがて廃棄するもののあまりの多さにうんざりする人、懐かしい書類や写真をみつけては思い出に浸ってしまう女性社員、独り言をいうヤツ、なんでもかんでも保存しようとする若手、ポイポイ捨ててしまうベテラン。
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最後の日も業務に追われて片付けのできない人もいる。ただいま21時46分。まだ梱包の気配もない。
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電源のきられた数十台のパソコンは、いつものファンの音はしない。その代わりにため息にも似た静けさの音がする。
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時代の終わりは時代の始まり。みんなの思いはそれぞれだろうが、今はひとまず始まりとしておこうという大人の姿勢。それもまた切ない。
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辞意

この10数年、同じ会社で、同じ道を歩んできた同世代の同僚と昼食。彼とはある意味でライバルでもあり、ある意味で同志であり、酒飲み友達であり、家族ぐるみのおつきあいでもあった。彼は完璧な不良だが、なぜかアタマがよくて、生徒会長ともマブダチというタイプ。僕は自分でいうのもなんだが、成績もよくて親たちからも先生からも信頼があるが、なぜか不良たちから一目置かれるタイプ。
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彼は英語はそれほどできないが、心で話すタイプで国外からの客人からも飲めば打ち解けてしまう。

彼も同じ時期、所属する会社の大きな方針転換の渦の中で、辞表を提出した。いつだったか、技術者100人を営業転換するオペレーションを二人でやった時、「俺たちがやめるときがきたら終わりだよな」と話したことがあったが、そのときが本当にきている。予言があたるかもしれないが、少なくとも20数年を過ごした会社。

予言は外れてほしいとも思う。


経済小説は面白い。最近は、城山三郎。
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他人事?

事業譲渡プロセスを進めている。

サービス事業における最大の資産は何か?
お客様はもちろん重要だ。
サービスを実現している機器や特許、製品ももちろん重要だ。

しかし一番重要なのはいわずもがな人であろう。サービスに関わらず企業が人の集まりで運営されている以上、人がキレイに移転できなければサービスに支障を来す。そうすれば機器は効果的/効率的に回らず、製品は維持できず、結果的にはお客様に迷惑をかけてしまう。信頼を失ってしまう。譲渡した事業の意味はなくなるだろうし、ヘタをすれば既存の事業への信頼だって薄れてしまう。

そのために、一番気を使わなければいけないのは、”事業譲渡において法的には継承する義務はない”かもしれない「人材」の移転であろう。

まったく同じ条件で移れるのなら、気を使うのはいかにスムースに溶け込めるか現場の受け入れ態勢だけでいいかもしれない。しかし、多くはそうではないだろう。ここで一番矢面に立つのは、人事部だ。とても大変だ。大変なのはわかるのだが、最近体験している人事の対応は、人事(じんじ)ではないように思える。人事とは文字通り”人”の”事”だと思う。”人”の”事”に関心を保つ事だ。不本意ながら移籍する人の心、これを機に転職をしようかと迷う人の心、不安に思う人の心。これらに関心を払うなら、自分の業務範囲を限定して、枠組み以上のことをやらないことで、不安な移籍者をより不安に不信がらせるようなオペレーションは控えなければいけない。

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”人事”は”ひとごと”。”人(ひと)”の”事(こと)”である。決して、”他人事(ひとごと)”であってはならない。
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マイ・ラスト・ディケイド

落合信彦のザ・ラスト・ディケイドは、ここ10年世界で、日本でいろいろな意味で影響を及ぼした人物にスポットをあて、筆者でしか知りえない側面を描いたもの。ニュースでは見られない面白さが満載だ。

さてマイ・ラスト・ディケイド。
1996年から始まった。イスラエルに関わるビジネスで、アパート暮らしをするほどまで。生命保険も戦争特約の体験は貴重だった。そのビジネスの日本浸透に奔走した5年。芽が出たかなと思ったところで、訴訟に巻き込まれた。現地での証人喚問。「暗殺される恐れがあるからホテルから出るな」といわれる。やがて勝訴するも、胸腺腫瘍が発覚し、切除手術。抗がん剤投与。
ビジネスに復帰して、M&Aした子会社に取締役出向。

10年目の2007年末に、事業を親会社に譲渡することが決まった。規模は小さいが粗利率の高い事業は、魅力的なのだろう。

そして。金曜日はPET検査。胸腺腫瘍の再発の疑い。FUCK!

人生は、きっとスパイラルループだ。問題は上に向かうのか下に向かうのか。

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