データによればイスラエル選挙の投票率は

1984年選挙が79.8%
1988年選挙が79.7%
1992年選挙が77.4%
1996年選挙が79.3%
1999年選挙が78.7%
です。

日本に比べるとなんと政治的関心が高いといえるでしょう。いや、関心を行動に反映した行動力と義務感の高さというべきか。
当時、まだまだ選挙への関心が低かった僕はイスラエルの友人に「お前は棄権しても、棄権できていない。多数派に賛成しているのだ」と教わりハっとしました。

今日は衆議院選挙投票日ですが、棄権する人もまだまだいると思います。棄権の意味とは考えたことがあるでしょうか。棄権=意思表示をしなかった=賛成でも反対でもない・・・と思い勝ちですが、数字で表すとその意味は「多数派に賛成」ということがわかります。

つまり
投票者が10人いたとして、候補者がA,Bの二人とした場合、投票率が50%として投票結果がA,3人、B2人だったら、Aの勝利です。ここで残りの5人のうち2人がもし、”心はどちらかといえばBより”だったとしたら・・・投票すればAが3人、Bが4人で逆転です。
実際の投票結果は、Aの勝ちですから、棄権者は棄権によって意思を保留したのではなく、多数派に賛成したのと同じ選挙結果をもたらしているのです。棄権は不参加ではなく、多数派への不賛同をしない=多数派への賛同と同じ選挙結果となります。

多数派としては、選挙に勝っても本質的には不賛同を抱えた政権ですから、またまた苦労します。ではこれから、投票率がイスラエル並に上がることを期待して、選挙に出かけます。