ぼーっとすることは誰でもあると思うのだが、「これは危険だ!」というぼーっの仕方が時々ある。一番怖いのはやはり運転中のこと。幸い、走行中ではなく渋滞の坂道停止中に起こるのが救いだ。

 ただでさえ渋滞は疲れるのに、それがUP DOWNの多い道となればなおさら。とりわけ登り陸橋での渋滞は、半クラッチで耐えるか、サイドを引いて坂道発進するか、どちらにしても、運転の爽快さを半減させる。先日も、渋滞の中、環七の杉並付近登り陸橋での長い渋滞だった。何度目かの坂道停止で、前の車が動きだしたとき、ぼーっとしていた僕には、前の車が前進したのにも関わらず、反対に自分の車がスルスルと後退し始めたように感じた。我に返って「まずい!」と踏む必要のないブレーキを思いっきり踏み、既に引いてあるサイドをさらに握り締めた。それでも車は下がり続ける。(いや、実は前の車がどんどん前に進んでいるだけなのだが)僕は益々ブレーキを踏みしめていた。
やがて、後ろの車が小さくクラクションを鳴らしたので、気が付いて、慌てて坂道発進をして前進したのだ。

実はこれは一度ではない。既に記憶しているだけでも、2、3回はあった。
しっかり停まっているのに動いている錯覚だから事故にはなっていないが、停めたと錯覚して動いてしまったら、事故になってしまう。笑えない物忘れだ。やれやれ。