訴訟の証拠探しで地下倉庫や古いデータ、社内報をあさっていたら部下だった凄い女性社員を思い出した。
当時、まだCIが流行る前、ソフト開発の会社には製品をPRするなんていう概念もなく、宣伝費は就職フェアの出展料くらいしかないころ、僕達は企画部にいた。会社をどうしようか?という漠然とした状態で、経営企画部門すらなかったころ。何をやるにも根回し以前の、概念の説明をして廻る必要があり、企画を進めるにはじっくり根気よく説明するか、半ば強引に強行突破するかしかなかった。
その彼女は、率直で体格もよく(バランスよく♪)、泣き虫だが頑張りやだった。何よりも、「こんなことをやろうか?」という企画の段階で、直感で主要なキーマンに無意識に根回し的なことをやってきてしまう。実際には飲みにいって、自分がやっていることを話しているだけなのだが、性格と飲みっぷりのよさで結果的には仲間にしてしまっているのだった。
その彼女が結婚することになって、僕らも同僚として結婚式に呼ばれたのだった。お相手は大学時代の同好会の先輩で、招待者も殆どが友人という中で、和やかに披露宴は進み、最後の友人代表の挨拶で校歌を歌うことになったのだった。ところがあまりにも人数が多くて、大分お酒も入っているので中々まとまらない。ちょっとトーンダウンする緊張感が漂ったとき、高砂の花嫁が「はいはい!山本くん、アンタ仕切って!」
山本くんは「お、おう!」といって、皆をまとめて見事校歌を、さらには応援歌を歌い上げた!
臨席のダンナ側の会社の部長さんが、「誰が仕切るか決めるやつが一番偉いんだよな」とボソリと言った。
そんな彼女も両親に花束を贈呈して、ダンナさんが一言お礼を述べる場面ではぐしょぐしょに泣きじゃくっていじらしいところも見せてくれた。なぜか、ダンナのあと花嫁からもお礼の一言があり、彼女が話し始めたのだが言葉に詰まってしまった。そして一言。
「あ、アタマん中、マッチロんなってしまいましたぁ!」
その後、シンガポールに渡り今は2児の母と聞いている。
当時、まだCIが流行る前、ソフト開発の会社には製品をPRするなんていう概念もなく、宣伝費は就職フェアの出展料くらいしかないころ、僕達は企画部にいた。会社をどうしようか?という漠然とした状態で、経営企画部門すらなかったころ。何をやるにも根回し以前の、概念の説明をして廻る必要があり、企画を進めるにはじっくり根気よく説明するか、半ば強引に強行突破するかしかなかった。
その彼女は、率直で体格もよく(バランスよく♪)、泣き虫だが頑張りやだった。何よりも、「こんなことをやろうか?」という企画の段階で、直感で主要なキーマンに無意識に根回し的なことをやってきてしまう。実際には飲みにいって、自分がやっていることを話しているだけなのだが、性格と飲みっぷりのよさで結果的には仲間にしてしまっているのだった。
その彼女が結婚することになって、僕らも同僚として結婚式に呼ばれたのだった。お相手は大学時代の同好会の先輩で、招待者も殆どが友人という中で、和やかに披露宴は進み、最後の友人代表の挨拶で校歌を歌うことになったのだった。ところがあまりにも人数が多くて、大分お酒も入っているので中々まとまらない。ちょっとトーンダウンする緊張感が漂ったとき、高砂の花嫁が「はいはい!山本くん、アンタ仕切って!」
山本くんは「お、おう!」といって、皆をまとめて見事校歌を、さらには応援歌を歌い上げた!
臨席のダンナ側の会社の部長さんが、「誰が仕切るか決めるやつが一番偉いんだよな」とボソリと言った。
そんな彼女も両親に花束を贈呈して、ダンナさんが一言お礼を述べる場面ではぐしょぐしょに泣きじゃくっていじらしいところも見せてくれた。なぜか、ダンナのあと花嫁からもお礼の一言があり、彼女が話し始めたのだが言葉に詰まってしまった。そして一言。
「あ、アタマん中、マッチロんなってしまいましたぁ!」
その後、シンガポールに渡り今は2児の母と聞いている。
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