前のエントリーで「伝家の宝刀」って、出てきたのだが、これって英語でなんて言うんだろうと思って調べてみた。
アルクのオンライン辞典で引くと
という意味となっている。
よく使われる文脈で、”伝家の宝刀を抜いた!”というのがあるけれど、この文脈に当てはめてみると
となるのだろうが、そのまま受け取ると「傷つけないようにしなくちゃ」みたいな感じで、とても敵を倒せそうにない!
敢えて言うなら、宝として代々伝わる魔法の力を持つ刀っていうことか。
(ついに、魔法の力あるいはそれに近い効力を持ち勝負に勝てる)家宝(の刀)を抜いた
というのが正しい意味になるのだろうか。時代劇の文脈では、「この刀は代々伝わる秀吉公から授かったものだ。だからきっとお前を守ってくれるはずだ。」みたいな。
切り札?
”切り札”とすれば
Trump
The last trump card
ace in the hole
などとなるが、”伝家の宝刀”の持つイメージに近いが少し何か足りない気がする。
切り札って、そのゲームごとに何回も切れそうだし、局面によって違うカードが切り札になるわけだから、気軽な感覚だと思うのだ。

伝家の宝刀。限定された人向けのマニアックな例だが、
ジャイアント馬場は、必殺の16文キックが効かない相手に対して、伝家の宝刀ジャンピングネックブリーカードロップを出した。滅多に出さないし破壊力抜群。しかし、自分も巨体をジャンプさせ、相手と一緒にマットに落ちるので、自らの体を痛める危険がある...
・・・・これ近いなぁ。
伝家の宝刀は、そもそも秘密兵器みたいなものなのだろうか。
存在すら知られていないもの?
存在が知られては効果が薄れるだろうし、宝だから盗まれる対象になってしまっては困る。
あるいは最終兵器?
または
最後の審判の日の爆弾だから地球全部に影響してしまう?
検索したらこんな文(2005年12月9日の記事参照)を見つけた。
”刀を抜くことは 侍にしては一身上の重大事で 自身や一家が存亡の危機に立ち至ったときでなければ 刀は抜けない、一度 抜いて戦えば その後 使用に耐えなくなり廃棄となる。伝家の宝刀は 抜かないで置くときにのみ値打ちがあるようだ。”
このあたりに端を発しそうだ。
つまり、
単なるお宝ではなく、
単なる切り札ではなく、
めったなことでは使ってはいけないと代々語り継がれてきた何か恐ろしい力をも秘めた刀、
よって、これを抜いたら場合によっては、自分も滅びるか
少なくともなんらかのダメージを受けるくらいすごい。
ただ全滅をさせてしまうような最終兵器でもない
そして、完全な秘密ではない。知る人は知っている、あるいは、「あそこには伝家の宝刀があるらしい」とチラ見せされていて、存在はそれとなく知らされてはいる。
だから戦うときは覚悟しろよ、オレにこれを使わせるなよ、できれば戦わせるなよ
という一種の抑止力のような、戦わない美学。かつ、弱いから戦わないのではなく、戦うと損だよと思わせるような。
一番のポイントはチラ見せすることだ。
伝家の宝刀は隠しておいてはいけない。
使わないために見せることだ。
そして戦をしないで勝つ。
とっても日本の美だ。
これって極めて日本的な美意識に基づく言葉の一つかもしれない。
アルクのオンライン辞典で引くと
heirloom sword ”(家宝として)代々伝わる刀”
という意味となっている。
よく使われる文脈で、”伝家の宝刀を抜いた!”というのがあるけれど、この文脈に当てはめてみると
家宝の(大切な)刀を抜いた
となるのだろうが、そのまま受け取ると「傷つけないようにしなくちゃ」みたいな感じで、とても敵を倒せそうにない!
敢えて言うなら、宝として代々伝わる魔法の力を持つ刀っていうことか。
(ついに、魔法の力あるいはそれに近い効力を持ち勝負に勝てる)家宝(の刀)を抜いた
というのが正しい意味になるのだろうか。時代劇の文脈では、「この刀は代々伝わる秀吉公から授かったものだ。だからきっとお前を守ってくれるはずだ。」みたいな。
切り札?
”切り札”とすれば
Trump
The last trump card
ace in the hole
などとなるが、”伝家の宝刀”の持つイメージに近いが少し何か足りない気がする。
切り札って、そのゲームごとに何回も切れそうだし、局面によって違うカードが切り札になるわけだから、気軽な感覚だと思うのだ。

伝家の宝刀。限定された人向けのマニアックな例だが、
ジャイアント馬場は、必殺の16文キックが効かない相手に対して、伝家の宝刀ジャンピングネックブリーカードロップを出した。滅多に出さないし破壊力抜群。しかし、自分も巨体をジャンプさせ、相手と一緒にマットに落ちるので、自らの体を痛める危険がある...
・・・・これ近いなぁ。
伝家の宝刀は、そもそも秘密兵器みたいなものなのだろうか。
存在すら知られていないもの?
存在が知られては効果が薄れるだろうし、宝だから盗まれる対象になってしまっては困る。
あるいは最終兵器?
doomsday weapon
または
the ultimate weapon
最後の審判の日の爆弾だから地球全部に影響してしまう?
検索したらこんな文(2005年12月9日の記事参照)を見つけた。
”刀を抜くことは 侍にしては一身上の重大事で 自身や一家が存亡の危機に立ち至ったときでなければ 刀は抜けない、一度 抜いて戦えば その後 使用に耐えなくなり廃棄となる。伝家の宝刀は 抜かないで置くときにのみ値打ちがあるようだ。”
このあたりに端を発しそうだ。
つまり、
単なるお宝ではなく、
単なる切り札ではなく、
めったなことでは使ってはいけないと代々語り継がれてきた何か恐ろしい力をも秘めた刀、
よって、これを抜いたら場合によっては、自分も滅びるか
少なくともなんらかのダメージを受けるくらいすごい。
ただ全滅をさせてしまうような最終兵器でもない
そして、完全な秘密ではない。知る人は知っている、あるいは、「あそこには伝家の宝刀があるらしい」とチラ見せされていて、存在はそれとなく知らされてはいる。
だから戦うときは覚悟しろよ、オレにこれを使わせるなよ、できれば戦わせるなよ
という一種の抑止力のような、戦わない美学。かつ、弱いから戦わないのではなく、戦うと損だよと思わせるような。
一番のポイントはチラ見せすることだ。
伝家の宝刀は隠しておいてはいけない。
使わないために見せることだ。
そして戦をしないで勝つ。
とっても日本の美だ。
これって極めて日本的な美意識に基づく言葉の一つかもしれない。
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