ODR connection from odr_room Network in Japan

This blog is for ODR, ADR and business officially, Trip, music and other topics, privately.

2008年06月

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台所ワンウーマンバンド

感動するよ。

http://wiredvision.jp/news/200806/2008062719.html

9月のリリースが楽しみだ。
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ADRと進行基準導入とSIer

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2009年4月から、受託ソフト開発に工事進行基準の適用が始まることになった。簡単にいえば、これまでの「開発物が完成し、納品・検収を受けて売上として認識、計上される=完成基準」から、「事前に定義した工程などが予定通りに進んでいれば、売上、原価として計上できる」というもの。当然、開始前に仕様や工期を明確にする必要も出てくるし、「システム一式」といったある意味であいまいな契約ができにくくなる。

はるか昔の毎月清算する受託契約に似ているような気もするが、出来高による契約ではないので、工期ごとに、あらかじめ見積で合意した内容と金額がキチンとした出来上がりや進行のチェックのもと、計上され、支払われるということになるということだ。これまでも、分析、概要設計、機能設計など、工程別の納品物の検収を行う契約の仕組みはあったのだが、実際にはそう単純に工程や成果物が区切れるわけでもなく、結果的には、作業内容の一部は、仕掛かりとしてBSに計上され、不採算案件の隠れ蓑に使われたりしてしまう。また、長期案件は中小企業にとっては、最終的な売上は大きくても、完成までのキャッシュフローを悪化させる要因になり、技術があっても財務的にリスクを負えない企業は、下請に甘んじざるを得ないことになっていた。

なんで、これがADRのカテゴリのエントリかというと、この仕組みにより、SIerと発注元との間の紛争が減るあるいは、泣き寝入りがなくなってくるのではないかと考えるからである。

SIerにいて元請けおよび発注元になった経験からだが、発注元の場合は、業務は定義できていても、それをシステムに(そのパートナーを最大限活用して)効果的に落とし込む方法を定義するのは結構面倒くさい。あるいは、それもできないかもしれないし、心の中では、ベンダーの持つ(であろう)ノウハウで、自社業務をBPR的に効率化してもらっちゃおう!と密かに思っている可能性もある。一方、受託する元請けは、受注しなければ始まらないので、多少の不明確な要素が見えていても「なんとかしますよ!」というふところの深さをアピールして、請け負ってしまう。どちらの思惑もよくわかる。しかし、その通りに事が運べばいいのだが、実際には、発注元は要求の定義の段階で、社内抵抗との調整や統制がうまくいかなかったり、見えていなかった事情などがわかってくるし、受託側では「なんとかしますよ」の範囲でこなす事自体が、存在価値の一つだったりするので、途中の段階で当初見積より費用がオーバーしつつあっても、「最後には一気に挽回!」という根拠のない英断で、

?折り合いのつかないコストをかけ、しかも、
?機能を果たさない(あるいは中途半端に果たす)システムが、
?納期を遅れてでてきてしまう

という三重苦の結果、経営レベルでは、かかった分は支払ってくれという受注者と、完成しないのだから払えないという発注者が、紛争に突入している場合も少なくないと聞く。

ADRという視点から見ると、進行基準の導入は、経営レベル(会計)で把握しにくかった仕掛かりの期間を適切に把握し、不採算状態や工期の遅れ、当初仕様との食い違いを、経営レベル(会計)の目で、早期に発見し、対処してしまおうということなのだ。

紛争のタネを蓄積、熟成してしまい、爆発的な紛争にしてしまう前に・・・・
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ODR Forum in Victoria 2008

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カナダ/ヴィクトリアは自然に溢れた街。国際空港ながら、双発機が主力の小さなというよりかわいい空港だ。
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街並は古きイギリスと書くより英国のほうがしっくりくる。ボストンにも似た建物で、$2.25のシティバスも2階建てだ。
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Forumには、途上国も含めて27カ国約130名が出席。KeyNote Speechは、ノーベル平和賞の東ティモールのDr. Jose Ramos Horta。残念ながら体調の問題で、長距離の飛行機に乗れずに、ビデオレターでの参加となったが、ODRはもはや商取引の紛争解決という枠ではなく、平和のための取り組みと位置づけられている。そのためもあり、開催地カナダと米国が60%を占めたものの、途上国からの参加が多数だった。


Delegates from the following nations are in attendance:

Egypt, Canada, USA, Ireland, China, Hong Kong, East Timor, India, Jordan, Germany, Pakistan, Nigeria, Netherlands, Czech Republic, Trinidad, Korea, Malaysia, Italy, United Kingdom, Jamaica, Sri Lanka, Tanzania, Spain, Cameroon, Iran, and of course, our friends from Japan!

主催者ブログから抜粋。


※クリックで拡大

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詳しくは、ニュースレターにて。
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ブルックリンの調停者

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レビン久子氏(ニューヨーク在住 群馬県出身(同郷!))の「ブルックリンの調停者」(信山社 1994年)を読んだ。
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氏は、同じく調停人であった亡くなったご主人の仕事の軌跡を探すうち、自らも調停人となり多くの調停を行ってきた。いくつかのエピソードを交えて調停の役割、歴史、難しさ、面白味などを理解させてくれる。

 アメリカ植民地時代、昔ながらの調停=町や教会、あるいは年長者によって和解を進めるスタイル。もともと、英国の政治社会制度を嫌って、米国に渡ってきたピューリタンたちは、英国の司法制度の象徴である弁護士を避ける気持ちは強かったようだ。リンカーンも、

”できるなら和解するように説得すべきだ。
裁判はたとえ勝っても、お金と時間の浪費になることを説明しなさい”


と述べている。しかし教会の分裂により、影響力も分割し、白黒つける裁判しかなくなってしまった。

経済的な余裕がでてきたこともあり、高い弁護士費用も払えるようになったことも裁判を一般的にさせる要因の一つだったようだ。しかし、最近では、裁判は手続きや様々な理由により時間がかかり、早くケリをつけて再出発したいのに、下手をすると裁判開始のときと条件が変わってしまったり、心が変わってしまったりして、改めて調停が見直されてきている。なにより、移民でなりたつ米国は親身になってアドバイスを与えてくれる長老的な人がいなくなっているということがあるという。

敵対ではなく和解を。

これが、調停の、今の日本であれば、ADRの、裁判外紛争解決法の根本であろうと考える。

素直に思う。

相手とこれからも接していきたいから、逆に争おうとするのではないかと。勝って罪を償わせることではなく、間違いに気づいてもらって、また仲良くなっていきたいから、紛争になるのではないかと。もちろん、犯罪は罰するべきだが、ビジネスでは、今後も御付合いしていきたい場合が多いと思う。その場合でも、白黒つけてお互いに時間消費して、痛くもない腹を探られるように証拠を全部さらけ出す訴訟では、終わった後にはできればもう会わないようにしたいくらい、関係はズタズタになっているだろう。

レビン久子氏は著書の中で、
”調停の概念とは、「相手の立場を尊重し、相手の身になって問題を考え、胸襟を開いて話し合えば、訴訟など起こさなくても問題は解決できるに違いない。そうすることによって初めて、傷ついた人間関係も癒すことができるはずである」”と述べている。

そうだなあ。
あんなに仲良かったのに、何かのきっかけで絶縁してしまいった人たちとも、調停でもしてみたいなと思う今日このごろである。
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FONだ!

アクセスポイントReminder

品川駅前 アートコーヒー(隣のマックのmobilepoint)
渋谷南口 キリンシティ前のドトール Good!
神田北口 ドトール(BBUser)で、Good!
田町駅前 ドトール はいるけど切れる
田町駅前 スターバックス BBUser OK
小川町 デニーズ付近OK
赤坂見附 Subway OK
恵比寿 西口 ドトールOK
JR水道橋駅前 サンマルクカフェ Very Good!

Join the FON movement!

我が社の東京事務所は、日本リージャスのバーチャルオフィス+なので、渋谷を始め、有楽町、丸の内、大手町、神谷町などのオフィスにカード一枚で入れる。最近知ったのだが
イスラエルの提携先のビルにも入っていた。次回は活用しようっと。しかし、ここは6時までなので、夕方以降が不便。メールを見ることもできなくなってしまうし、何よりも遠隔サポートの必要性が出てきたとき打つ手がない状態だった。久々にMac fanを買ったところ、FONが掲載されていた。



FONは、いわば相互扶助の無線LANネットワークプロジェクト。つまり、自分で1980円の無線LANルータを自宅やオフィスに設置すると、他の人の設置した無線LANを借りて接続できるようになる。当然、自分のアクセスポイントにも誰かがはいってくるかもしれない。しかし、セキュリティは保たれており、30,000箇所以上、世界では26万箇所以上のアクセスポイントが利用できる利便性は高いのではないだろうか。

渋谷付近でアクセスポイントは沢山あるのだが、どこかお店にあると便利なのだが。
エキサイトが提供するMAPで見ると渋谷南口付近では、キリンシティかその相向かいのパスタハウス、またはドトールあたりが到達圏内にあるようだが。エクセルシオールの外の座席もいけそうかな。 続きを読む »
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