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自宅兼本社を整理していたら、1996年の雑誌「DIGITAL BOY」(毎日コミュニケーションズ発行 980円)が出てきた。

今から12年前の雑誌だ。当時の国内のインターネット人口が160万人とされている。152Pある中で、広告は12社しかない。NTT,インテグラン、KUKI、ジャンクションミュージック、誠和システムズ、ダットジャパン、テニック、日本コダック、モダントゥールス、ラピドシステムズ、root-net、リーバイストラウス。特集は、「ハッカーの書誌学」。表紙と巻頭インタビューは、ローリーアンダーソンで、マルチメディアの可能性などが中心に語られ、紙面全体がサイケ調のトーンで構成されている。ハイパーメディアクリエイター高城剛氏がフランキーオンラインを始めたというニューズが掲載され、ケビンミトニックが下村ツトムの活躍で逮捕された記事が載っていた。
少し前にアメリカでは、放送の基準をインターネットの中にもってこようということをベースに、通信品位法にクリントンがサインして、多数の団体が国を相手取り訴訟を開始していた。この時点で既に、オランダでの差別発言や英国でのチャイルドポルノの所持は違法であった。
そして、緊急対談は、「インターネットの議論なき規制基準作りに抗議する」と題した、福富忠和氏と山崎カヲル氏のベッコアメわいせつ画像事件をめぐる規制強化に関する対談。インターネットを通信の基準で考えるのか、放送なのか、社会的倫理基準で考えるのか、出版の基準で考えるのか、そんな議論なしに、刑法の基準になってしまった規制論議に対しての問題提起をしている。そもそもインターネットは国際的なもので、日本の国内法で縛れないなど。
この時点では、言論の自由、通信の自由などの観点から、事前検閲はまずいだろうなどの議論がなされていた。また、いくつかの反対声明も出されていた。
2008年。インターネットを媒介にした問題が目立ってきている。自殺サイト、犯罪仲間の募集?自殺や事件に繋がるネットいじめ、犯罪予告、愉快犯。メディア面から見ての状況も、携帯サイトを媒介にしたものが増え、フィルタリングと基準策定委員会で決めるガイドラインによる審査を行う方向だ。さらに、青少年ネット規制法案が衆議院を通過し、日本新聞協会を始めとして懸念が表明されている。
規制そのものへの反対はもちろんある。一方で、刑法を適用しなければ歯止めが間に合わないかもしれない現実もある。
自宅兼本社を整理していたら、1996年の雑誌「DIGITAL BOY」(毎日コミュニケーションズ発行 980円)が出てきた。

少し前にアメリカでは、放送の基準をインターネットの中にもってこようということをベースに、通信品位法にクリントンがサインして、多数の団体が国を相手取り訴訟を開始していた。この時点で既に、オランダでの差別発言や英国でのチャイルドポルノの所持は違法であった。
そして、緊急対談は、「インターネットの議論なき規制基準作りに抗議する」と題した、福富忠和氏と山崎カヲル氏のベッコアメわいせつ画像事件をめぐる規制強化に関する対談。インターネットを通信の基準で考えるのか、放送なのか、社会的倫理基準で考えるのか、出版の基準で考えるのか、そんな議論なしに、刑法の基準になってしまった規制論議に対しての問題提起をしている。そもそもインターネットは国際的なもので、日本の国内法で縛れないなど。
この時点では、言論の自由、通信の自由などの観点から、事前検閲はまずいだろうなどの議論がなされていた。また、いくつかの反対声明も出されていた。
2008年。インターネットを媒介にした問題が目立ってきている。自殺サイト、犯罪仲間の募集?自殺や事件に繋がるネットいじめ、犯罪予告、愉快犯。メディア面から見ての状況も、携帯サイトを媒介にしたものが増え、フィルタリングと基準策定委員会で決めるガイドラインによる審査を行う方向だ。さらに、青少年ネット規制法案が衆議院を通過し、日本新聞協会を始めとして懸念が表明されている。
規制そのものへの反対はもちろんある。一方で、刑法を適用しなければ歯止めが間に合わないかもしれない現実もある。