ODR connection from odr_room Network in Japan

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Official-ODR

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第4回仲裁ADR法学会


名古屋大学で開催。


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プログラム

1) 個別報告(13時00分?14時50分)
・中村 達也 会員 (「投資仲裁の法適用に関する基本的問題」

    これから増えてくる可能性のある投資仲裁。
    興味深い。

・西川 佳代 会員 「執行ADRを考える」

    イスラエルの仲裁当事者として、勝ってもまさにここでつまずいている。
    質問を書いてきた。


(2) 総会(14時50分?15時20分)   

    もっとお金使ってバッチリやりましょうよ。

(3)ミニ・シンポジウム (15時30分?17時30分)
   テーマ 「医療事故ADRの課題と可能性」
   コーディネータ
      和田仁孝 会員(早稲田大学)
   パネリスト(五十音順)
      手嶋 豊 会員(神戸大学)
      中村 芳彦会員(法政大学)
      長谷川 剛会員(自治医科大学)

 開胸手術した身としては、ADRにお世話になっていないものの、リアルな問題。医療現場の本音はスゴく面白かった。法廷にかり出されたお医者さんの心理も、これまた証人だった当事者としてよーくわかる。

それにしても長谷川先生。私と外見が似すぎています。
ゲストできていた米国の先生が、完璧に勘違いして私に話しかけてくるし。おかげで名刺交換できましたけどね.笑

 医療裁判は、医師からすると「それを医療過誤とするのか?」という判決が多いという。その結果医療は萎縮し、医療崩壊にも繋がると。だからこそ、真実を暴き罰することに重点が置かれてしまった裁判ではなくて、ADRに期待がかかる。だからこそ、方法論ではなくて、

「医療システムの一部としての医療ADR」

という視点での議論が必要だ。

 一方、6月に行われたODR Forumでは、米国ニューヨーク市が3年のODR実験利用のあと、取り扱う範囲を広げ、金額の上限を$50,000から制限なしに変更して、本格的な運用となっていることが報告されていた。更に、取り扱い範囲の中に、"medical malpractice"(医療過誤)が含められた。複雑なケースがシステムで裁けるとは思えないが、この差がいったいどうしてなのか?あるいは差ではなく単に国事情による違いなのか?はたまた日本はとても進歩しているのか?

もう少し調べてみなくては。
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途上国とiPhone

米国で、iPhone向けGoogle Talkがリリースされたそうだ。日本では携帯でブラウジングやらはとっくに当たり前で、最近は青少年に悪影響を及ぼすとして、規制の動きにまでなっているが、日本以外ではこれからというところだ。

ODR Forum 2008で、「途上国とODR」というテーマのBreak Out sessionがあり、そこでは、

1)携帯の普及率において、今や全世界の80%は携帯の電波範囲
2)2006年の携帯契約数の68%は途上国

という2点が報告された。これは、これまで途上国に近代的なインフラや機器が普及してきた速度としては異例なもので、例えばインターネット回線にしても、パソコンにしても、都市部は別にして、地方では「そんなものない」というパターンが一般的だったのだが、こと携帯に関しては、「結構みんな持ってる」状態がエラいスピードで拡散しているようだ。

携帯が変えるかもしれないね、という話題。
・ネパールの地方では携帯所有者が一種の販売代理業になって、持っていない人は彼に買い物を頼む。彼は、都市の自分のコネクションに携帯で電話して、物資を送ってもらう。
・ウガンダでは、病気の子供を連れていく前に、街の医者の所在を確認、せっかくつれていって医者がいなくて手遅れになるようなこともなくなった。(原文では、街にいく=journey になってるところがスゴい)
・中国のハウスキーパーは、次に行く家の状態を携帯で確認。効率よく文句も言われなくなり

iPhone向けGoogle Talkができると、さらにいろいろな可能性が広がるんだろうな。Forumでは、ODRへの活用の方向で議論されたが、実際には文字の読み書き人口の問題はあるだろうから、そこには超えるべきハードルはあるが、意外に、貧困の解消に繋がっていくんじゃないか、とか、その結果、紛争の防止、紛争の減少に、繋がるのではないかな、と国連主催のForumならではのSessionでありました。
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ODR Forum in Victoria 2008

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カナダ/ヴィクトリアは自然に溢れた街。国際空港ながら、双発機が主力の小さなというよりかわいい空港だ。
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街並は古きイギリスと書くより英国のほうがしっくりくる。ボストンにも似た建物で、$2.25のシティバスも2階建てだ。
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Forumには、途上国も含めて27カ国約130名が出席。KeyNote Speechは、ノーベル平和賞の東ティモールのDr. Jose Ramos Horta。残念ながら体調の問題で、長距離の飛行機に乗れずに、ビデオレターでの参加となったが、ODRはもはや商取引の紛争解決という枠ではなく、平和のための取り組みと位置づけられている。そのためもあり、開催地カナダと米国が60%を占めたものの、途上国からの参加が多数だった。


Delegates from the following nations are in attendance:

Egypt, Canada, USA, Ireland, China, Hong Kong, East Timor, India, Jordan, Germany, Pakistan, Nigeria, Netherlands, Czech Republic, Trinidad, Korea, Malaysia, Italy, United Kingdom, Jamaica, Sri Lanka, Tanzania, Spain, Cameroon, Iran, and of course, our friends from Japan!

主催者ブログから抜粋。


※クリックで拡大

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詳しくは、ニュースレターにて。
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1996年のハッカー雑誌?ここでも規制論議だった?

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自宅兼本社を整理していたら、1996年の雑誌「DIGITAL BOY」(毎日コミュニケーションズ発行 980円)が出てきた。
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今から12年前の雑誌だ。当時の国内のインターネット人口が160万人とされている。152Pある中で、広告は12社しかない。NTT,インテグラン、KUKI、ジャンクションミュージック、誠和システムズ、ダットジャパン、テニック、日本コダック、モダントゥールス、ラピドシステムズ、root-net、リーバイストラウス。特集は、「ハッカーの書誌学」。表紙と巻頭インタビューは、ローリーアンダーソンで、マルチメディアの可能性などが中心に語られ、紙面全体がサイケ調のトーンで構成されている。ハイパーメディアクリエイター高城剛氏がフランキーオンラインを始めたというニューズが掲載され、ケビンミトニックが下村ツトムの活躍で逮捕された記事が載っていた。

少し前にアメリカでは、放送の基準をインターネットの中にもってこようということをベースに、通信品位法にクリントンがサインして、多数の団体が国を相手取り訴訟を開始していた。この時点で既に、オランダでの差別発言や英国でのチャイルドポルノの所持は違法であった。

そして、緊急対談は、「インターネットの議論なき規制基準作りに抗議する」と題した、福富忠和氏と山崎カヲル氏のベッコアメわいせつ画像事件をめぐる規制強化に関する対談。インターネットを通信の基準で考えるのか、放送なのか、社会的倫理基準で考えるのか、出版の基準で考えるのか、そんな議論なしに、刑法の基準になってしまった規制論議に対しての問題提起をしている。そもそもインターネットは国際的なもので、日本の国内法で縛れないなど。
この時点では、言論の自由、通信の自由などの観点から、事前検閲はまずいだろうなどの議論がなされていた。また、いくつかの反対声明も出されていた。

2008年。インターネットを媒介にした問題が目立ってきている。自殺サイト、犯罪仲間の募集?自殺や事件に繋がるネットいじめ、犯罪予告、愉快犯。メディア面から見ての状況も、携帯サイトを媒介にしたものが増え、フィルタリングと基準策定委員会で決めるガイドラインによる審査を行う方向だ。さらに、青少年ネット規制法案が衆議院を通過し、日本新聞協会を始めとして懸念が表明されている。

規制そのものへの反対はもちろんある。一方で、刑法を適用しなければ歯止めが間に合わないかもしれない現実もある。
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ODR Forum in Victoria

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6月18日?19日カナダ、ヴィクトリアで国連主催のODR Forumが開催されるのでいってきます。

Agendaを見ると、2月に訪問したカッツ教授やコリン氏がメインスピーカーやパネラー、チェアマンとして登場しまくりなので、楽しみです。

説明によれば、2002年にジュネーブで開催されて以来、11回目になる模様。

 The Forum in Victoria will build on the research, applications and field development discussed at other international ODR meetings and workshops that were held in Geneva (2002 and 2003), Edinburgh (2003), Melbourne (2004), Bologna (2005), Brussels (2005), Cairo (2006), and Palo Alto (2007), Liverpool (2007) and Hong Kong (2007).
(ODR Forumのページから引用)

参加者は、おそらく120名程度。他に日本からの参加者はなさそうです。「ある種情報」から判断すると、caドメインの人が多いようで、やはり地元からの参加が多い。日本で開くことになればわざわざカナダまででかけなくてもいいけど、当分その予定もなさそうだし、創業記念も兼ねて!行っておこうということで。

ところで、昨日、17日の夜開催されるWelcome Receptionへの招待メールが来たのですが、実はこんなミニ事件が・・・
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